運用実務 公開 2026.10.11

TikTokインフィード広告とは?
仕組み・費用相場・入稿規定・運用のコツ

TikTok広告で最も多く使われているのが、おすすめフィードの投稿と投稿の間に流れる「インフィード広告」です。Ads Managerから少額で始められ、入札とAIの最適化で配信先が決まる運用型の広告です。本記事では、インフィード広告の仕組み・種類・TopViewとの違い・費用相場・入稿規定・配信設定・クリエイティブ運用までを、実務の数値つきで整理します。

この記事のポイント

  • インフィード広告は「おすすめ」フィードのオーガニック投稿の間に全画面で表示される運用型広告。Ads Managerからセルフ出稿できる
  • 費用相場はCPM 300〜800円・CPC 30〜100円・CPI 500〜2,000円が目安。最適化を回すには日額1〜3万円(目標CPA×50/週)が実務ライン
  • 成果を分けるのはクリエイティブの量と鮮度。寿命は7〜14日で、週3〜5本の新規投入が基本ライン

TikTokインフィード広告とは? ── おすすめフィードに流れる運用型広告

TikTokインフィード広告(In-Feed Ads)は、TikTokアプリの「おすすめ」フィードで、一般ユーザーの投稿と投稿の間に表示される動画広告です。ユーザーが縦にスワイプして動画を見ていく流れの中に、オーガニック投稿と同じ全画面の縦型フォーマットで差し込まれます。

TopViewのような予約型と違い、インフィード広告はAds Managerからセルフサーブで出稿する運用型(オークション型)です。入札と機械学習によって配信先がリアルタイムに決まるため、予算・入札・ターゲティング・クリエイティブを配信しながら調整できます。

インフィード広告の基本仕様

項目内容
表示位置「おすすめ」フィードの投稿間(全画面・縦型)
購入方法運用型(オークション)。Ads Managerからセルフ出稿
表示の見え方「広告」ラベル付き。アカウント名・広告テキスト・CTAボタンが表示される
ユーザーの操作いいね・コメント・シェア・スキップ(スワイプ)が可能
動画の尺5秒〜最大10分。推奨は21〜34秒
主な課金方式oCPM・CPM・CPC・CPV

ユーザーはいつでも次の動画へスワイプできるため、インフィード広告は「飛ばされる前提」で冒頭1〜2秒の掴みを設計するのが前提になります。広告らしさが強い素材ほどスキップされやすく、オーガニック投稿に近い見た目の素材ほど視聴が続く傾向があります。

インフィード広告の種類 ── 通常配信・Spark Ads・カルーセル

インフィード広告にはいくつかの出し方があります。どれも同じ「おすすめ」フィードに表示されますが、素材の持ち主とエンゲージメントの扱いが異なります。

種類素材特徴向いている用途
通常のインフィード広告(Non-Spark)Ads Managerに直接アップロードした動画広告専用の素材。いいね等はオーガニック投稿に蓄積されない訴求別のA/Bテスト、素材の量産
Spark Ads自社・クリエイターのオーガニック投稿いいね・コメントが元の投稿に蓄積され、社会的証明が働く反応の良い投稿の拡大、UGC・クリエイター起用
カルーセル広告画像2〜10枚スワイプで複数画像を見せる商品ラインナップの紹介(主にEC)

実務では、通常配信で訴求とフックを検証し、反応の良い型をSpark Adsで伸ばすという組み合わせがよく使われます。投票やカウントダウンなどのインタラクティブ要素はインタラクティブアドオンとして追加できます。

TopView・Top Feedとの違い

同じTikTokの動画広告でも、TopView・Top Feedは営業担当経由で枠を買う予約型です。インフィード広告との違いは次のとおりです。

項目インフィード広告TopViewTop Feed
購入方法運用型・Ads Managerからセルフ出稿予約型・営業担当経由予約型・営業担当経由
表示位置フィード内(入札で決定)アプリ起動直後の1投稿目TopView直後付近のフィード上位
費用の目安月30〜50万円のテストから可能1日数百万円〜TopViewの半額〜7割程度
配信中の調整入札・ターゲティング・素材を随時変更可能基本的に不可基本的に不可
主な目的CPI・CPAを追う獲得短期間で最大のリーチ予算を抑えた確実な上位表示

獲得が目的なら、まずはインフィード広告から始めるのが基本です。TopViewは、インフィードで勝ちクリエイティブが見つかった後に、リリースや大型キャンペーンで認知を一気に広げたいときの選択肢になります。

インフィード広告の費用相場と課金方式

インフィード広告はオークションで単価が決まるため、業種・時期・クリエイティブの質で費用が変わります。目安は次のとおりです(詳しくはTikTok広告の費用ガイド)。

指標相場の目安補足
CPM(1,000回表示あたり)300〜800円年末年始・ボーナス時期は上昇しやすい
CPC(1クリックあたり)30〜100円金融・美容など競合の多い業種は高め
CPI(1インストールあたり)500〜2,000円アプリのジャンルとストアページの質で差が出る
最適化が回り始める予算日額1〜3万円(月30〜90万円)広告グループ単位で「目標CPA×50」/週が目安

課金方式の選び方

課金方式課金のタイミング向いている目的
oCPM表示ベース(CVしやすいユーザーへAIが最適化)インストール・CV獲得。現在の主流
CPM1,000回表示ごとリーチ・認知の拡大
CPCクリックごとサイト・LPへの誘導
CPV一定秒数の視聴ごと動画視聴の最大化

注意したいのは、出稿できる最低額と、成果を出せる予算は別物だという点です。TikTok公式ヘルプでは約25件の成果または7日間で学習フェーズの変動が落ち着き始めるとされていますが、最適化イベントは多いほど有利に働くため、ZVAでは広告グループあたり7日間で約50件のCVを実務上の目安にしています。目標CPAが2,000円なら、週10万円程度の配信が学習を安定させる予算の目安になります。

ZVA の運用サービス

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予算設計・学習フェーズの管理・週3〜5本の素材入れ替えまで、ZVAが制作と運用を一体で対応します。

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インフィード広告の入稿規定(要点)

入稿でつまずきやすい要点だけをまとめます。フォーマット別の細かい規定はTikTok広告の入稿規定・スペック一覧を参照してください。

項目規定実務の推奨
アスペクト比9:16 / 1:1 / 16:99:16(縦型フルスクリーン)
解像度縦型540×960px以上1080×1920px
動画の尺5秒〜最大10分21〜34秒(TikTok公式推奨)
ファイル形式・容量MP4 / MOV / MPEG / 3GP / AVI、500MB以下MP4(H.264)
広告テキスト1〜100文字12〜34文字。重要な訴求は先頭に

画面の下部と右側にはアカウント名・広告テキスト・アイコン類が重なります。テロップや商品は上下左右の端から10%程度内側のセーフエリアに収めてください。

配信設定の流れ ── キャンペーン・広告グループ・広告

インフィード広告は、Ads Managerで「キャンペーン → 広告グループ → 広告」の3階層で設定します。

階層決めること実務のポイント
キャンペーン広告の目的(リーチ・トラフィック・アプリプロモーション・リード獲得・ウェブサイトのコンバージョンなど)、予算目的は計測できる最終成果に合わせる。CBOを使うかもここで決める
広告グループ配置、ターゲティング、最適化イベント、入札戦略、予算・スケジュール最適化イベントは7日間で50CV程度(ZVAの実務目安)に届くものを選ぶ。届かないなら一段上のファネルのイベントへ
広告動画・広告テキスト・CTA・リンク先1広告グループに3〜5本の素材を入れて、配信の偏りを見る

入札戦略の選び方

  • 最小コスト(Lowest Cost):予算内でCVを最大化する。まず学習を通したい立ち上げ期の基本
  • コスト上限(Cost Cap):平均CPAを目標値に近づける。学習完了後、効率を締めたいときに使う
  • 入札上限(Bid Cap):1回あたりの入札額に上限を設ける。配信量が出にくいため上級者向け

配信開始後の約7日間は学習フェーズです。この期間のCPAは目標値の1.5〜2倍まで振れることがあります。予算やターゲティングを頻繁に変えると学習がリセットされるため、判断は学習が終わってから行います。ターゲティングの考え方はターゲティング設定ガイドで詳しく扱っています。

成果を出すクリエイティブ運用のコツ

インフィード広告は、配信設定よりもクリエイティブの差が成果の差になりやすい広告です。押さえるべき数値は次の3つです。

項目目安理由
冒頭の掴み1〜2秒スワイプされる前に「自分ごと」と思わせる必要がある
クリエイティブの寿命7〜14日TikTokはコンテンツの消費が速く、同じ素材は早く飽きられる
新規素材の投入ペース週3〜5本寿命を前提に、常に次の勝ち素材を探し続けるため
  • 広告っぽさを消す:オーガニック投稿に近い語り口・撮り方(UGC風)の方が、スキップされにくい
  • フックだけを差し替えて延命する:本編はそのままに冒頭1〜2秒だけ変えると、新しい素材として扱われやすく、制作コストを抑えられる
  • 音声なしでも伝わるようにする:テロップで訴求の核心を伝え、音声は補強に使う
  • 疲弊のサインを日次で見る:CTR低下・CPM上昇・フリークエンシー上昇のうち2つが同時に出たら差し替え時期(クリエイティブ疲弊の見極め方)

インフィード広告運用のチェックリスト

  • キャンペーンの目的と最適化イベントが、計測できる最終成果とつながっているか
  • 広告グループの週予算が「目標CPA×50」を満たしているか
  • ピクセル・イベントAPI・MMPの計測が正しく設定されているか
  • 1広告グループに3〜5本の素材を入れているか
  • 動画が9:16・1080×1920px・推奨21〜34秒で書き出されているか
  • テロップがセーフエリア内に収まり、音声なしでも訴求が伝わるか
  • 学習フェーズ中(約7日間)に設定を頻繁に変えていないか
  • 週3〜5本の新規素材を投入する制作体制があるか

まとめ

TikTokインフィード広告は、おすすめフィードの投稿の間に全画面で流れる運用型広告です。Ads Managerから少額で始められ、配信しながら入札・ターゲティング・素材を調整できるため、CPI・CPAを追う獲得施策の中心になります。

成果を左右するのは、学習フェーズを通せるだけの予算設計と、寿命7〜14日のクリエイティブを週3〜5本入れ替え続ける運用体制です。まずはインフィード広告で勝ちパターンを見つけ、Spark AdsやTopViewで伸ばす順番が、TikTok広告の基本の進め方です。

参考資料・出典

各プラットフォームの仕様・管理画面の名称は変更される場合があります。実務では必ず公式ドキュメントの最新版をご確認ください。上記の一次情報に基づかない制作・運用上の数値(本数・工数・単価・改善率など)は、株式会社ZVAの自社運用実績に基づく参考値であり、案件条件により変動します。

よくある質問

TikTokのインフィード広告とは何ですか?
TikTokアプリの「おすすめ」フィードで、一般ユーザーの投稿と投稿の間に全画面で表示される動画広告です。Ads Managerからセルフサーブで出稿する運用型(オークション型)の広告で、入札とAIの最適化によって配信先が決まります。
インフィード広告とTopViewの違いは何ですか?
インフィード広告はAds Managerから出稿する運用型で、フィード内の投稿間に表示され、配信中に入札や素材を調整できます。TopViewは営業担当経由で枠を買う予約型で、アプリ起動直後の1投稿目に表示されます。費用はTopViewが1日数百万円〜なのに対し、インフィード広告は月30〜50万円のテストから始められます。
インフィード広告の費用相場はいくらですか?
目安はCPM 300〜800円、CPC 30〜100円、CPI 500〜2,000円です。出稿自体は少額から可能ですが、機械学習の最適化を回すには日額1〜3万円(広告グループあたり週に目標CPA×50)程度の予算が実務上のラインです。
インフィード広告の動画は何秒がよいですか?
入稿は5秒〜最大10分まで可能ですが、TikTok公式の推奨は21〜34秒です。スキップされる前提で冒頭1〜2秒に掴みを置き、フック検証用に9〜15秒の短尺を併用するケースも多くあります。

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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の広告成果やパフォーマンスを保証するものではありません。記載されている数値・相場・ベンチマークは公開情報および当社の運用実績に基づく参考値であり、実際の成果は商材・市場環境・運用条件等により異なります。広告運用に関する意思決定は、ご自身の責任において行ってください。