発注者向け 2026.04.11

縦型動画広告の制作会社の選び方|
比較ポイントと費用感

TikTok・Instagram Reels・YouTube Shortsなどの縦型動画広告は、いまやデジタルマーケティングの主戦場です。しかし「どこに制作を頼めばいいのかわからない」という声は少なくありません。本記事では、縦型動画広告の制作を外注する際に比較すべきポイント、費用相場、制作フローの違い、そして失敗しないための契約チェックリストまで体系的に解説します。

この記事のポイント

  • 縦型動画広告は「量産×高速PDCA」が前提。制作会社選びでは本数対応力とPDCA体制を最優先で確認すべき
  • 制作会社は大きく3タイプ(映像制作会社・広告代理店・特化型制作チーム)に分かれ、それぞれ強み・費用感が異なる
  • 費用体系は1本単価・パッケージ・月額固定・成果報酬の4種類。目的と予算に応じて最適なモデルを選ぶ

なぜ縦型動画広告の制作を外注するのか

縦型動画広告を自社内で完結させることも不可能ではありません。しかし、多くの企業が外注を選ぶ背景には、大きく3つの理由があります。

1. 量産への対応

縦型動画広告のクリエイティブは2〜3週間で消耗(クリエイティブファティーグ)します。1本の動画を長期間使い回すことは難しく、月10〜30本、場合によっては100本以上のペースで新しいクリエイティブを投入し続ける必要があります。この量産体制を社内だけで維持するのは、人的リソースの面で現実的ではありません。

2. プラットフォーム特化のノウハウ

TikTok・Reels・Shortsはそれぞれ視聴文化やアルゴリズムが異なります。「最初の1秒でスワイプを止められるか」が成果を左右する世界では、プラットフォームの特性を熟知した制作チームの知見が不可欠です。テレビCMや横型動画の制作ノウハウだけでは、縦型動画で成果を出すことは困難です。

3. スピード

広告の効果検証は時間との勝負です。データが出たら即座に次のクリエイティブを投入するサイクルを回すには、台本作成から撮影・編集・納品までのリードタイムが短い制作パートナーが必要です。社内で兼務体制を取るより、専門チームに委託するほうがPDCAの回転速度は格段に上がります。

制作会社の3つのタイプ

縦型動画広告の制作を請け負う会社は、大きく3つのタイプに分類できます。それぞれの特徴を理解した上で、自社の目的に合った依頼先を選ぶことが重要です。

タイプ1:映像制作会社

テレビCM、ブランド動画、イベント映像などを手がける映像プロダクションです。映像のクオリティは高い一方で、縦型動画広告に求められる量産対応や高速PDCAには不向きなケースがあります。1本あたりの制作コストが高くなりやすく、「1本の完成度は高いが、テスト量が確保できない」という状況に陥りがちです。

タイプ2:広告代理店(動画制作も対応)

広告運用と制作を一括で受託する代理店です。メディアプランニングから制作・運用まで一気通貫で対応できる点が強みです。ただし、制作部分は外部の制作会社に再委託していることも多く、その場合はコストが上乗せされたり、コミュニケーションのラグが生じたりする可能性があります。

タイプ3:縦型動画広告特化型の制作チーム

TikTok・Reels・Shorts向けの縦型動画広告に特化した制作チームです。量産体制・UGC風のクリエイティブ制作・PDCA運用を前提として組織が設計されているため、縦型動画広告の成果を追求する場合には最も適したパートナーです。プラットフォームのトレンドや勝ちパターンのナレッジが蓄積されている点も大きな利点です。

比較すべき5つのポイント

制作会社を選定する際には、以下の5つの観点で比較することをおすすめします。

1. 実績と専門性

「動画制作の実績がある」だけでは不十分です。縦型動画広告の実績があるかを必ず確認しましょう。特に、自社と同じ業種・同じKPI(CPI・CPA等)での実績があるかどうかが重要です。実績をヒアリングする際は、具体的な数字よりも「どのような仮説で制作し、どう改善したか」のプロセスを聞くと、実力が見えてきます。

2. 制作体制

台本は誰が書くのか、撮影は自社スタジオか外部委託か、編集体制は何名か。制作のボトルネックがどこにあるかを事前に把握しておくことで、納期遅延や品質のブレを防げます。特に台本作成は縦型動画広告の成果を最も左右する工程なので、台本の作成プロセスと品質管理体制は入念に確認すべきです。

3. クリエイティブ本数の対応力

月に何本の制作に対応できるかは、制作会社によって大きく異なります。月5〜10本が上限の会社もあれば、月100本以上の量産に対応できるチームもあります。縦型動画広告は量産が前提の広告手法です。自社が必要とする本数に余裕をもって対応できるかを確認しましょう。

4. PDCA対応(効果検証と改善提案)

制作して納品したら終わり、ではなく、配信後のデータを分析し、次のクリエイティブに反映できるかが極めて重要です。フック率・完視聴率・CTR・CVRなどの指標を基にした改善提案をしてくれるかどうか、レポーティング体制があるかどうかを確認してください。

5. 費用体系

費用体系は会社によって大きく異なります。次のセクションで詳しく解説しますが、「1本あたりの単価」だけで比較するのは危険です。PDCA費用や修正費用が別途発生するかどうか、トータルコストで比較するようにしましょう。

費用相場の比較

縦型動画広告の制作費用は、依頼先のタイプと契約形態によって大きく変動します。主な費用体系を4つに分けて整理します。

1本単価型

映像制作会社に多い形態です。企画・撮影・編集込みで1本あたり10〜50万円が相場です。クオリティは高い傾向にありますが、テスト量を確保しにくい点がデメリットです。予算100万円で2〜10本しか作れないため、十分なPDCAが回せません。

パッケージ型

10〜30本をまとめて発注するプランです。1本あたり3〜10万円程度に単価が下がります。ある程度の量産テストが可能になりますが、追加発注時の単価や修正対応の範囲は事前に確認が必要です。

月額固定型

月額30〜100万円で、毎月一定本数のクリエイティブを制作するモデルです。予算管理がしやすく、継続的なPDCAに適しています。ただし、月額の中にどこまで含まれるか(台本・撮影・編集・修正・レポート)は会社によって異なるため、契約前にスコープを明確にしましょう。

成果報酬型

広告の成果(インストール・登録・購入など)が発生した時点で初めて費用が生じるモデルです。初期費用がゼロまたは極めて低いため、広告主のリスクを最小限に抑えられます。制作会社側も成果を出さなければ収益にならないため、クリエイティブの品質向上へのインセンティブが自然と働きます。

成果報酬型のメリット:ZVAでは、縦型動画広告の制作から運用までを成果報酬型で提供しています。最短ご発注から3営業日で広告配信を開始でき、1か月で59本のクリエイティブを制作・配信した事例もあります。

制作フローの典型

縦型動画広告の制作は、一般的に以下の6ステップで進行します。依頼先によってステップの粒度や所要日数は異なりますが、大枠のフローは共通です。

  1. ヒアリング・案件理解:商材の特徴、ターゲットユーザー、KPI、レギュレーション(NG表現等)を共有。制作会社側が競合調査やプラットフォーム分析を行うケースもあります
  2. 台本作成:訴求軸・ターゲット×フック(冒頭の掴み)の組み合わせで複数パターンの台本を設計。量産型のチームでは、この段階で数十〜数百本の台本を一括作成します
  3. 撮影・素材制作:演者を使った実写撮影、スマートフォン撮影によるUGC風素材、素材動画の組み合わせなど、訴求に合わせた手法で制作。縦型動画では「作り込みすぎない」ことがポイントです
  4. 編集・仕上げ:テロップ挿入、BGM・SE付け、カット編集、エフェクト追加。プラットフォームの推奨フォーマット(尺・解像度・セーフゾーン等)に準拠して仕上げます
  5. 納品・入稿:完成した動画ファイルを広告主または運用担当に納品。広告マネージャーへの入稿代行まで行う会社もあります
  6. 効果検証・改善:配信データ(フック率・完視聴率・CTR・CVR・CPA等)を分析し、次のクリエイティブ制作にフィードバック。このサイクルの速さが成果を分けます

このフローの中で最も重要なのはステップ2の台本作成とステップ6の効果検証です。台本の仮説精度が高ければ初期から成果が出やすく、効果検証のサイクルが速ければ成果の最大化も早くなります。制作会社を比較する際は、この2つのステップに対する取り組み方を重点的にヒアリングしましょう。

よくある失敗パターン

縦型動画広告の制作を外注する際、よくある失敗パターンを3つ紹介します。事前に把握しておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

失敗1:テレビCM思考のまま発注する

「きれいな映像」「ブランドの世界観を表現する動画」を求めて、テレビCMやブランドムービーの発想で発注してしまうケースです。縦型動画広告では、ユーザーが最初の1秒で「自分ごと」と感じるかどうかが成果を決めます。映像の美しさよりも、フックの鋭さと訴求の刺さり具合が重要です。

失敗2:1本の完成度にこだわりすぎる

1本の動画に何度もフィードバックを重ね、完璧を追求してしまうパターンです。その間にも競合はクリエイティブを量産し、PDCAを回し続けています。縦型動画広告は「60点の動画を20本テストする」ほうが「100点の動画を1本出す」より成果が出る世界です。完成度よりもテスト量を優先しましょう。

失敗3:PDCA体制を設計しないまま始める

「制作して納品」で完結してしまい、その後の効果検証や改善サイクルが設計されていないケースです。初回の納品物でいきなり成果が出ることは稀であり、データを基にしたクリエイティブの改善を何回転も回せるかどうかが最終的な成果を左右します。発注前に「納品後のPDCAはどう回すか」を制作会社と合意しておきましょう。

契約前のチェックリスト

制作会社と契約する前に、以下の項目を確認しておくことでトラブルを未然に防げます。

  • 著作権の帰属:納品された動画の著作権は広告主側に帰属するか、制作会社との共有か。二次利用(他媒体での配信・LP掲載等)の可否も確認
  • 修正回数の上限:台本・動画それぞれの修正回数に制限があるか。上限を超えた場合の追加費用はいくらか
  • 素材の権利処理:演者の肖像権(使用期間・使用媒体の範囲)、BGM・フォントのライセンス、ストック素材の商用利用許可が適切に処理されているか
  • 解約条件:月額固定や成果報酬型の場合、最低契約期間はあるか。中途解約時のペナルティや精算方法はどうなるか
  • 機密保持:広告主の商材情報やマーケティングデータの取り扱いについて、秘密保持契約(NDA)が締結されるか
  • レポーティング:定期的な成果レポートの提出があるか。レポートの頻度・フォーマット・含まれる指標は何か
  • 納品形式:動画ファイルの形式(MP4・MOV等)、解像度、納品方法(クラウドストレージ等)を事前に合意しているか

まとめ

縦型動画広告の制作会社選びは、「映像のクオリティ」だけでなく、量産対応力、PDCA体制、費用体系の透明性を総合的に評価することが重要です。特に、テレビCMやブランドムービーとは根本的に異なる「量産×高速改善」の発想が求められる広告手法であるため、縦型動画広告に特化した実績と体制を持つパートナーを選ぶことが成果への近道です。

まずは複数の制作会社に問い合わせて相見積もりを取り、本記事で紹介した5つの比較ポイントと契約チェックリストを基に評価してみてください。費用の安さだけで選ぶのではなく、「成果が出る仕組みを持っているか」を最も重要な判断基準とすることをおすすめします。

ZVAなら最短ご発注から3営業日で広告配信を開始でき、1か月で59本のクリエイティブを制作・配信した事例もあります。台本設計からPDCA運用まで一気通貫で対応し、成果が出たぶんだけ費用をいただくモデルのため、初期投資リスクはありません。お気軽にご相談ください。

よくある質問

縦型動画広告の制作費用はどのくらいですか?
制作費用は依頼先や本数によって大きく異なります。映像制作会社に1本単位で発注する場合は10〜50万円/本が相場です。パッケージプラン(10〜30本セット)の場合は1本あたり3〜10万円程度に下がるケースが多いです。月額固定型では月30〜100万円で一定本数を制作するモデルもあります。また、成果報酬型の制作会社であれば、成果(インストールや申込み)が発生して初めて費用が発生するため、初期コストを抑えることが可能です。
制作会社に依頼する場合、納品までどのくらいかかりますか?
初回の納品までは通常2〜4週間です。内訳としてはヒアリング・案件理解に3〜5日、台本作成に3〜7日、撮影・素材制作に3〜5日、編集・仕上げに3〜5日が一般的です。ただし、縦型動画広告に特化したチームでは台本の量産体制が整っているため、初回でも2週間以内に数十本の納品が可能なケースもあります。2回目以降は制作サイクルが短縮され、週次での追加納品に対応できる会社が多いです。
制作を外注する場合、社内で準備すべきものは何ですか?
最低限必要なのは、商材・サービスの概要資料、広告配信の目的とKPI(CPI・CPA等の目標値)、ターゲットユーザーのイメージ、過去の広告素材やLP(あれば)、レギュレーション・NG表現リストの5点です。素材や情報が充実しているほど制作の精度とスピードが上がります。逆に、台本の方向性やクリエイティブの仮説は制作会社側が提案するのが一般的なので、すべてを自社で決める必要はありません。
1本だけの発注でも対応してもらえますか?
映像制作会社であれば1本単位での発注に対応しているケースがほとんどです。ただし、縦型動画広告は量産とPDCAが前提の広告手法のため、1本だけの制作では十分な成果検証ができません。最低でも10〜20本程度をまとめて制作し、複数の訴求軸やフックをテストすることが推奨されます。パッケージプランや月額固定プランを選ぶことで、1本あたりの単価を抑えつつテスト量を確保できます。

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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の広告成果やパフォーマンスを保証するものではありません。記載されている数値・相場・ベンチマークは公開情報および当社の運用実績に基づく参考値であり、実際の成果は商材・市場環境・運用条件等により異なります。制作会社の選定や契約に関する意思決定は、ご自身の責任において行ってください。