運用改善 公開 2026.04.08更新 2026.08.18

アプリ広告のCPI相場一覧
【2026年版】業種別・媒体別まとめ

アプリ広告を出稿する際、「CPI(インストール単価)の相場はどのくらいか」は最も気になるポイントです。この記事では、2026年時点の国内CPI相場を業種別・媒体別に整理し、CPIに影響する要因とCPIを下げるための具体策を解説します。

この記事のポイント

  • 国内アプリ広告のCPI相場(参考値)は300〜3,000円と幅広い。ゲーム300〜800円、金融1,000〜3,000円、ライフスタイル400〜1,200円が目安だが、時期や運用条件により変動
  • TikTok広告は他媒体と比較してCPIが低くなる傾向がある。ただしクリエイティブの鮮度維持が必須
  • CPIを下げる最も効果的な方法は「クリエイティブの量産 x フックのA/Bテスト」。運用テクニックだけでは限界がある

CPIとは:基本のおさらい

CPI(Cost Per Install)は、アプリ広告で1インストールを獲得するのにかかった費用です。計算式は「広告費 / インストール数」。例えば、10万円の広告費で200インストールを獲得した場合、CPI = 500円です。

CPIはアプリマーケティングにおける最も基本的なKPIですが、CPIだけで広告の良し悪しを判断するのは危険です。CPIが安くても、インストール後すぐにアンインストールされるユーザーばかりでは意味がありません。後述するLTV(顧客生涯価値)やリテンション率と組み合わせて評価することが重要です。

【業種別】アプリ広告のCPI相場一覧(2026年・国内参考値)

以下は公開情報および当社の運用実績に基づくCPI相場の目安(参考値)です。実際のCPIはクリエイティブの質、ターゲティング、季節要因、競合状況などによって大きく変動するため、あくまで目安としてご活用ください。

ゲーム
300–800
円 / インストール
金融
1,000–3,000
円 / インストール
ライフスタイル
400–1,200
円 / インストール
EC
500–1,500
円 / インストール
ヘルスケア
600–1,500
円 / インストール
教育
500–1,500
円 / インストール
業種カテゴリCPI相場水準相対比較特徴・注意点
ゲームカジュアル300〜500円安い
ターゲットが広く、インストールのハードルが低い
ミッドコア500〜800円標準
ターゲットが限定的になるためカジュアルより高め
ハードコア800〜1,500円標準
コアゲーマー層に絞った配信が必要で高くなりがち
金融家計簿・資産管理1,000〜2,000円標準
無料アプリでもLTV回収が難しくCPI管理が重要
証券・投資1,500〜3,000円高い
口座開設など後続アクションがあり、CPAベース評価が主流
暗号資産1,500〜3,500円高い
規制の影響で配信制限があり高め
カードローン・消費者金融2,000〜5,000円高い
審査完了など深いKPIが求められる(CPA換算 10,000〜25,000円)
ライフスタイルWiFi・通信系300〜500円安い
実用性が高くインストールのハードルが低い
ポイ活・お得系300〜600円安い
「無料で始められる」訴求が効きやすい
フード・グルメ500〜1,200円標準
地域性が強くターゲティングが重要
マッチング・出会い800〜2,000円標準
男女でCPIが大きく異なる(男性向けが高い傾向)
ECフリマ・C2C500〜1,000円標準
「簡単に出品できる」「お得に買える」訴求が有効
ファッションEC700〜1,500円標準
ビジュアル訴求が重要で動画広告との相性が良い
総合EC800〜1,500円標準
大手との競争が激しく、差別化がCPI低下の鍵
ヘルスケアフィットネス・ダイエット600〜1,200円標準
年始や夏前にCPIが上昇する季節変動が大きい
メンタルヘルス・瞑想800〜1,500円標準
ニッチなターゲットのためやや高め
教育語学学習600〜1,200円標準
「無料で始められる」訴求が効果的
子供向け教育500〜1,000円標準
親をターゲットにした訴求がポイント
資格・スキル800〜1,500円標準
ターゲットが明確で、訴求が刺されば効率は良い

相対比較のバーは各レンジの中央値を、最も高いカードローン・消費者金融(中央値3,500円)を100%として描画したものです。

数値の扱いについて上記はあくまで目安であり、実際のCPIはクリエイティブの質、配信時期、競合状況によって大きく変動します。自社のCPIが相場より高い場合でも、LTV(顧客生涯価値)が高ければ問題ありません。CPIは単独ではなく、LTVやROASと組み合わせて評価してください。

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相場と比べて、自社のCPIは高いのか低いのか

同じ業種でも、クリエイティブと配信設計でCPIは大きく変わります。ZVAは成果報酬型なので、成果が出るまで費用はかかりません。

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【媒体別】CPI相場の違い

同じアプリでも、広告を配信する媒体(プラットフォーム)によってCPIは異なります。

媒体CPI傾向目安強み注意点
TikTok広告低くなる傾向他媒体比 10〜30% 低いケースが多い若年層(18〜34歳)のリーチに強い。動画のネイティブ感が重要クリエイティブ寿命が7〜14日と短く、週3〜5本の新規投入が必要
Meta広告
Instagram / Facebook
業界平均的な水準標準幅広い年齢層にリーチ可能。機械学習による最適化精度が高いiOS 14.5以降のATTの影響で計測精度が低下している
Google広告
YouTube / UAC
UACは安いが質に幅安いがユーザー質にばらつきGoogle Play直結のためAndroid向けの配信効率が高いUACはアルゴリズム依存度が高く、運用者の制御範囲が限定的
X(旧Twitter)広告高くなる傾向他媒体より 10〜20% 高い傾向話題性のある訴求が拡散される可能性があるターゲティング精度がMeta・TikTokと比較して劣る

CPIに影響する6つの要因

CPIは単一の要因ではなく、複数の要因が複合的に影響します。

  1. クリエイティブの質と量最も影響が大きい要因。フックの良し悪しだけでCPIが数倍変わることも
  2. ターゲティングの精度広すぎると無駄な配信が増え、狭すぎるとCPMが高騰する
  3. アプリストアの最適化(ASO)ストアのスクリーンショット、評価、説明文がインストール率に直結
  4. 季節・時期年末はEC系の出稿増でCPIが全体的に上昇。1月はフィットネス系が上がる
  5. 競合の出稿状況同カテゴリの大手が大量出稿するとオークション競争が激化しCPIが上がる
  6. アプリの知名度すでに認知度が高いアプリはCTRが高くなりやすく、CPIも安くなる傾向

CPIを下げる5つの具体策

1. フックのA/Bテストを徹底する

CPIに最も即効性がある施策です。1つの訴求に対して最低3〜5パターンのフックをテストし、2秒視聴率が30%以上のパターンを見つけましょう。

2. クリエイティブの量産体制を構築する

「勝ちクリエイティブ」に依存する運用は、ファティーグによる急激なCPI悪化のリスクがあります。モジュール方式(フック x ボディ x CTA)で週3〜5本の新規投入を維持できる体制を作りましょう。

3. ターゲティングを段階的に最適化する

初期はブロード配信でデータを集め、CVユーザーの属性を分析してから絞り込みます。最初から絞りすぎないのがポイントです。

4. アプリストアを最適化する(ASO)

広告で興味を持ったユーザーがストアで離脱するのを防ぎます。特にスクリーンショットの1枚目アプリの星評価がインストール率に大きく影響します。

5. 配信媒体を最適化する

全ての媒体で同じCPIになるわけではありません。自社アプリのターゲット層が最も多い媒体に予算を集中し、CPIが高い媒体は予算を縮小する判断が重要です。

外部パートナーの活用:CPIの改善に取り組みたいが社内リソースが不足している場合、クリエイティブ制作や運用に強い外部パートナーとの連携も選択肢の一つです。成果報酬型のモデルを採用している代理店であれば、リスクを抑えた改善が可能です。

CPI以外に見るべき重要指標

CPIはあくまで「入口」の指標です。最終的な広告投資の判断には、以下の指標を組み合わせてください。

  • LTV(顧客生涯価値):ユーザー1人が生涯で生む収益。LTV / CPI が3倍以上なら健全な投資
  • ROAS(広告費用対効果):広告費に対する売上の比率。ROAS 300%以上が一般的な目安
  • リテンション率:DAY1 / DAY7 / DAY30の継続率。業界平均はDAY1で25〜35%、DAY7で10〜15%、DAY30で5〜8%
  • CPA(アクション単価):会員登録、初回購入など、インストール後の重要アクションの獲得単価

まとめ:CPIは「相場を知り、自社で改善する」

アプリ広告のCPI相場は業種・媒体・季節によって大きく変動します。本記事で紹介した相場感を参考にしつつ、自社アプリの実績データを最も重視してください。

CPIを継続的に改善するためのポイントは3つです。

  1. クリエイティブの量産とA/Bテストを運用のルーティンにする
  2. CPIだけでなくLTV・ROASと組み合わせて投資判断する
  3. 季節変動を見越した予算配分を計画する

CPIの改善は一朝一夕では実現しませんが、正しい体制と正しい指標で取り組むことが、成果への近道です。

参考資料・出典

各プラットフォームの仕様・管理画面の名称は変更される場合があります。実務では必ず公式ドキュメントの最新版をご確認ください。上記の一次情報に基づかない制作・運用上の数値(本数・工数・単価・改善率など)は、株式会社ZVAの自社運用実績に基づく参考値であり、案件条件により変動します。

よくある質問

アプリ広告のCPI相場を知るにはどうすればよいですか?
アプリ広告のCPI相場を知る方法は主に3つあります。(1)業界レポートの参照(AppsFlyer、Adjust、Singular等が発行する年次レポートにカテゴリ別・地域別のCPI相場が掲載されています)、(2)広告代理店への問い合わせ(複数案件を運用している代理店は実績ベースの相場感を持っています)、(3)少額テスト配信(自社アプリで1〜2週間のテスト配信を実施し、実際のCPIを確認する方法が最も正確です)。
CPIが相場より高い場合はどう対処すべきですか?
CPIが相場より高い場合、まず原因を「広告側」と「ストア側」に切り分けて分析します。広告側の改善策としては、(1)フックのA/Bテストを実施してCTRを改善する、(2)クリエイティブの本数を増やしてファティーグを防ぐ、(3)ターゲティングを見直す。ストア側では、(1)スクリーンショットを広告の訴求と一致させる、(2)アプリ評価3.5以下ならレビュー改善、(3)ASO(App Store Optimization)を行うのが効果的です。
CPI以外に見るべき指標は何ですか?
CPIだけでなく、以下の指標を組み合わせて評価することが重要です。(1)ROAS(広告費用対効果):CPIが高くてもROASが良ければ投資効率は高い、(2)リテンション率:DAY1/DAY7/DAY30の継続率で質を評価、(3)CPA(アクション単価):アプリ内の重要アクションの獲得単価、(4)LTV(顧客生涯価値):LTV/CPIが3倍以上あると健全な広告投資と言えます。
アプリ広告のCPIに季節による変動はありますか?
はい、大きく変動します。年末(11〜12月)はEC系出稿増で全カテゴリのCPIが10〜30%上昇します。年始(1月)はフィットネス・教育系が上がる一方、全体は下がる傾向です。3〜4月は新生活需要でライフスタイル系が上昇、8月はゲーム系が上がります。CPIが下がる時期に予算を多く投下する「シーズナリティ戦略」が効果的です。

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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の広告成果やパフォーマンスを保証するものではありません。記載されている数値・相場・ベンチマークは公開情報および当社の運用実績に基づく参考値であり、実際の成果は商材・市場環境・運用条件等により異なります。広告運用に関する意思決定は、ご自身の責任において行ってください。