運用改善 2026.04.08

アプリ広告のCPI相場一覧
【2026年版】業種別・媒体別まとめ

アプリ広告を出稿する際、「CPI(インストール単価)の相場はどのくらいか」は最も気になるポイントです。この記事では、2026年時点の国内CPI相場を業種別・媒体別に整理し、CPIに影響する要因とCPIを下げるための具体策を解説します。

この記事のポイント

  • 国内アプリ広告のCPI相場(参考値)は300〜3,000円と幅広い。ゲーム300〜800円、金融1,000〜3,000円、ライフスタイル400〜1,200円が目安だが、時期や運用条件により変動
  • TikTok広告は他媒体と比較してCPIが低くなる傾向がある。ただしクリエイティブの鮮度維持が必須
  • CPIを下げる最も効果的な方法は「クリエイティブの量産 x フックのA/Bテスト」。運用テクニックだけでは限界がある

CPIとは:基本のおさらい

CPI(Cost Per Install)は、アプリ広告で1インストールを獲得するのにかかった費用です。計算式は「広告費 / インストール数」。例えば、10万円の広告費で200インストールを獲得した場合、CPI = 500円です。

CPIはアプリマーケティングにおける最も基本的なKPIですが、CPIだけで広告の良し悪しを判断するのは危険です。CPIが安くても、インストール後すぐにアンインストールされるユーザーばかりでは意味がありません。後述するLTV(顧客生涯価値)やリテンション率と組み合わせて評価することが重要です。

【業種別】アプリ広告のCPI相場一覧(2026年・国内参考値)

以下は公開情報および当社の運用実績に基づくCPI相場の目安(参考値)です。実際のCPIはクリエイティブの質、ターゲティング、季節要因、競合状況などによって大きく変動するため、あくまで目安としてご活用ください。

ゲームアプリ:300〜800円

  • カジュアルゲーム:300〜500円。ターゲットが広く、インストールのハードルが低いためCPIは安い傾向
  • ミッドコアゲーム:500〜800円。ターゲットが限定的になるためカジュアルより高め
  • ハードコアゲーム:800〜1,500円。コアゲーマー層に絞った配信が必要なため高くなりがち

金融アプリ:1,000〜3,000円

  • 証券・投資:1,500〜3,000円。口座開設などの後続アクションが必要なため、CPIは高いがCPAベースでの評価が主流
  • 暗号資産:1,500〜3,500円。規制の影響で配信制限があり、CPIは高め
  • 家計簿・資産管理:1,000〜2,000円。無料アプリでもLTV回収が難しいためCPI管理が重要
  • カードローン・消費者金融:2,000〜5,000円(CPA換算で10,000〜25,000円)。審査完了などの深いKPIが求められる

ライフスタイルアプリ:400〜1,200円

  • フード・グルメ:500〜1,200円。飲食店予約アプリなど。地域性が強いためターゲティングが重要
  • ポイ活・お得系:300〜600円。「無料で始められる」訴求が効きやすく、CPIは比較的安い
  • WiFi・通信系:300〜500円。実用性が高くインストールのハードルが低い
  • マッチング・出会い:800〜2,000円。男女でCPIが大きく異なる(男性向けが高い傾向)

ECアプリ:500〜1,500円

  • 総合EC:800〜1,500円。Amazon、楽天などとの競争が激しく、差別化がCPI低下の鍵
  • フリマ・C2C:500〜1,000円。「簡単に出品できる」「お得に買える」訴求が有効
  • ファッションEC:700〜1,500円。ビジュアル訴求が重要で、動画広告との相性が良い

ヘルスケア・フィットネスアプリ:600〜1,500円

  • フィットネス・ダイエット:600〜1,200円。年始や夏前にCPIが上昇する季節変動が大きい
  • メンタルヘルス・瞑想:800〜1,500円。ニッチなターゲットのためCPIはやや高め

教育アプリ:500〜1,500円

  • 語学学習:600〜1,200円。「無料で始められる」訴求が効果的
  • 資格・スキル:800〜1,500円。ターゲットが明確なため、訴求が刺されば効率は良い
  • 子供向け教育:500〜1,000円。親をターゲットにした訴求がポイント

注意:上記の数値はあくまで目安であり、実際のCPIはクリエイティブの質、配信時期、競合状況によって大きく変動します。自社のCPIが相場より高い場合でも、LTV(顧客生涯価値)が高ければ問題ありません。CPIは単独ではなく、LTVやROASと組み合わせて評価してください。

【媒体別】CPI相場の違い

同じアプリでも、広告を配信する媒体(プラットフォーム)によってCPIは異なります。

TikTok広告

  • CPI傾向:他媒体と比較して低くなる傾向(案件によるが10〜30%程度の差が出るケースが多い)
  • 特徴:若年層(18〜34歳)のリーチに強い。動画のネイティブ感が重要
  • 注意点:クリエイティブの寿命が7〜14日と短く、週3〜5本の新規投入が必要

Meta広告(Instagram / Facebook)

  • CPI傾向:業界平均的な水準
  • 特徴:幅広い年齢層にリーチ可能。機械学習による最適化精度が高い
  • 注意点:iOS 14.5以降のATT(App Tracking Transparency)の影響で計測精度が低下している

Google広告(YouTube / UAC)

  • CPI傾向:UACはCPIが安いがユーザー質にばらつきがある
  • 特徴:Google Play直結のため、Android向けの配信効率が高い
  • 注意点:UACはアルゴリズム依存度が高く、運用者がコントロールできる範囲が限定的

X(旧Twitter)広告

  • CPI傾向:他媒体より10〜20%高い傾向
  • 特徴:話題性のある訴求が拡散される可能性がある
  • 注意点:ターゲティング精度がMeta・TikTokと比較して劣る

CPIに影響する6つの要因

CPIは単一の要因ではなく、複数の要因が複合的に影響します。

  1. クリエイティブの質と量:最も影響が大きい要因。フックの良し悪しだけでCPIが数倍変わることも
  2. ターゲティングの精度:広すぎると無駄な配信が増え、狭すぎるとCPMが高騰する
  3. アプリストアの最適化(ASO):ストアのスクリーンショット、評価、説明文がインストール率に直結
  4. 季節・時期:年末はEC系の出稿増でCPIが全体的に上昇。1月はフィットネス系が上がる
  5. 競合の出稿状況:同カテゴリの大手が大量出稿するとオークション競争が激化しCPIが上がる
  6. アプリの知名度:すでに認知度が高いアプリはCTRが高くなりやすく、CPIも安くなる傾向

CPIを下げる5つの具体策

1. フックのA/Bテストを徹底する

CPIに最も即効性がある施策です。1つの訴求に対して最低3〜5パターンのフックをテストし、2秒視聴率が30%以上のパターンを見つけましょう。

2. クリエイティブの量産体制を構築する

「勝ちクリエイティブ」に依存する運用は、ファティーグによる急激なCPI悪化のリスクがあります。モジュール方式(フック x ボディ x CTA)で週3〜5本の新規投入を維持できる体制を作りましょう。

3. ターゲティングを段階的に最適化する

初期はブロード配信でデータを集め、CVユーザーの属性を分析してから絞り込みます。最初から絞りすぎないのがポイントです。

4. アプリストアを最適化する(ASO)

広告で興味を持ったユーザーがストアで離脱するのを防ぎます。特にスクリーンショットの1枚目アプリの星評価がインストール率に大きく影響します。

5. 配信媒体を最適化する

全ての媒体で同じCPIになるわけではありません。自社アプリのターゲット層が最も多い媒体に予算を集中し、CPIが高い媒体は予算を縮小する判断が重要です。

外部パートナーの活用:CPIの改善に取り組みたいが社内リソースが不足している場合、クリエイティブ制作や運用に強い外部パートナーとの連携も選択肢の一つです。成果報酬型のモデルを採用している代理店であれば、リスクを抑えた改善が可能です。

CPI以外に見るべき重要指標

CPIはあくまで「入口」の指標です。最終的な広告投資の判断には、以下の指標を組み合わせてください。

  • LTV(顧客生涯価値):ユーザー1人が生涯で生む収益。LTV / CPI が3倍以上なら健全な投資
  • ROAS(広告費用対効果):広告費に対する売上の比率。ROAS 300%以上が一般的な目安
  • リテンション率:DAY1 / DAY7 / DAY30の継続率。業界平均はDAY1で25〜35%、DAY7で10〜15%、DAY30で5〜8%
  • CPA(アクション単価):会員登録、初回購入など、インストール後の重要アクションの獲得単価

まとめ:CPIは「相場を知り、自社で改善する」

アプリ広告のCPI相場は業種・媒体・季節によって大きく変動します。本記事で紹介した相場感を参考にしつつ、自社アプリの実績データを最も重視してください。

CPIを継続的に改善するためのポイントは3つです。

  1. クリエイティブの量産とA/Bテストを運用のルーティンにする
  2. CPIだけでなくLTV・ROASと組み合わせて投資判断する
  3. 季節変動を見越した予算配分を計画する

CPIの改善は一朝一夕では実現しませんが、正しい体制と正しい指標で取り組むことが、成果への近道です。

よくある質問

アプリ広告のCPI相場を知るにはどうすればよいですか?
アプリ広告のCPI相場を知る方法は主に3つあります。(1)業界レポートの参照(AppsFlyer、Adjust、Singular等が発行する年次レポートにカテゴリ別・地域別のCPI相場が掲載されています)、(2)広告代理店への問い合わせ(複数案件を運用している代理店は実績ベースの相場感を持っています)、(3)少額テスト配信(自社アプリで1〜2週間のテスト配信を実施し、実際のCPIを確認する方法が最も正確です)。
CPIが相場より高い場合はどう対処すべきですか?
CPIが相場より高い場合、まず原因を「広告側」と「ストア側」に切り分けて分析します。広告側の改善策としては、(1)フックのA/Bテストを実施してCTRを改善する、(2)クリエイティブの本数を増やしてファティーグを防ぐ、(3)ターゲティングを見直す。ストア側では、(1)スクリーンショットを広告の訴求と一致させる、(2)アプリ評価3.5以下ならレビュー改善、(3)ASO(App Store Optimization)を行うのが効果的です。
CPI以外に見るべき指標は何ですか?
CPIだけでなく、以下の指標を組み合わせて評価することが重要です。(1)ROAS(広告費用対効果):CPIが高くてもROASが良ければ投資効率は高い、(2)リテンション率:DAY1/DAY7/DAY30の継続率で質を評価、(3)CPA(アクション単価):アプリ内の重要アクションの獲得単価、(4)LTV(顧客生涯価値):LTV/CPIが3倍以上あると健全な広告投資と言えます。
アプリ広告のCPIに季節による変動はありますか?
はい、大きく変動します。年末(11〜12月)はEC系出稿増で全カテゴリのCPIが10〜30%上昇します。年始(1月)はフィットネス・教育系が上がる一方、全体は下がる傾向です。3〜4月は新生活需要でライフスタイル系が上昇、8月はゲーム系が上がります。CPIが下がる時期に予算を多く投下する「シーズナリティ戦略」が効果的です。

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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の広告成果やパフォーマンスを保証するものではありません。記載されている数値・相場・ベンチマークは公開情報および当社の運用実績に基づく参考値であり、実際の成果は商材・市場環境・運用条件等により異なります。広告運用に関する意思決定は、ご自身の責任において行ってください。